Special Race Report 5
WGP 世界ロードレース選手権第3戦
Marlboro Grand Prix of Japan
鈴鹿サーキット(日本)

2000年4月9日(日) 晴れ
 1   2   3   4   6   7   8  決勝結果
中野は大治郎を捕らえようと得意のスプーンコーナー進入でラインをクロスさせようと、ブレーキングを遅らせる。しかし、大治郎もインを開けないコーナリングで立ち上がる。宇川も続く。バックストレートでスリップストリームに入り中野が大治郎の横に並びかかる。しかし、シケインの飛び込みまでもつれるプライドのぶつかり合いも大治郎がクロスラインのドアを閉める。立ち上がりでマシンが振られるシーンが繰り返される。大治郎のライディングはかなりハードだ。食らいつく中野、宇川は僅かなミスも見逃さないだろう。


「レース中1度も後ろを振り返らなかった」と後で語る通り、全力で逃げる大治郎に気迫がみなぎる!もつれるレース展開ではラップタイムが落ちるものだが、このヒーロー達の展開は違っている。TOPで逃げる大治郎が素晴らしい集中で2分8秒後半から9秒台前半のペースで走行しているため、追いかける2台も引っ張られる。500クラスのラップタイムと遜色の無いハイペースなレースとなっている。レースディスタンスとしてもトータルで大幅にタイムを更新するだろう。


14周目から動いた中野のハードプッシュ。バックストレートで中野が大治郎の前に出る。大型スクリーンに映し出されるそのシーンにどよめきが起こる。しかし、大治郎はシケイン飛び込みのブレーキングを遅らせ再び中野を抜き返す。鈴鹿マイスター大治郎のシケイン飛び込みのテクニックは"世界NO.1"と言い切れる。ファンの絶叫がサーキットに共鳴する。鳥肌の立つエキサイトバトルだ!宇川はチャンスを覗っている。緩む事の無い緊張を持続させレースをリードする3台のみがカラーに映り、残りがモノクロなレースシーンに感じる。

 1   2   3   4   6   7   8  決勝結果

第3戦 日本GP 予選一日目 第3戦 日本GP 予選二日目

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