ジャック、宇川も序盤から、アグレッシブなライディングでTOP争いに加わる。4台がレースをリードし、5番手を走るメランドリ以下を引き離して行く・・・。5周目に宇川がジャックをパス。すかさずジャックはダンロップコーナーでカウンターアタックを仕掛けるが、宇川がラインを守る。ストレートに戻って来たTOPの2台がコントロールラインを通過する時、3位争いの宇川、ジャックとはおよそマシン5台分の差が開いていた。ワルドマンがシケインでクラッシュ!戦線から離脱する
後続を引き離してレース展開を楽にしたい中野だが、大治郎は離されない。全日本時代からのライバルは、お互いの手の内を知り尽くしているだけに仕掛け所を伺っている。TOP2台のハイペースに宇川がやや離れ、その後方のジャックも更に離されて行く。YAMAHAのマシンはコーナリングのスムース差にアドバンテージを持っており中野は無駄の無いラインでタイトなコーナーを駆け抜ける。しかし、ストレート加速ではNSRが優位を保っており、大治郎はそのマシン特性を生かしたライディングでコーナーをコンパクトに曲がり、立ち上がりから早くアクセルを開け加速させてバックストレートで中野を捕らえる。ラップタイムは2分9秒台前半のハイペースの攻防だ。中野は大治郎の背後からプレッシャーをかけ続ける。
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