Qualifying Session 2
Special Report 2

WGP 世界ロードレース選手権第3戦
Marlboro Grand Prix of Japan
鈴鹿サーキット(日本)


ゆっくりマシンをコースへ走らせる。
焦らずマシンを慎重に慣らして行く大治郎…。一定の周回を終える度にピットへ戻りマシンを乗り換えて周回を重ねる。ライディング中にヘルメットのエアインテークから入ってくる風が強すぎて「涙が出る」とヘルメットを交換する場面も。2台のNSRを走らせての大治郎のフィーリングでマシンカウルが外されてセッティングの変更を行ない、交互にマシンを乗り換えてのチェックを続ける。リーダーボード上位に大治郎の名前が出て来ない。関係者や観客からは、昨日の怪我の影響を心配する声が聞こえるが、チームとしては予定の内容なので意に介さない。痛くないわけはないが、レーシングライダーとしての仕事を全う出来る事は確認出来た。マシンも問題なさそうなので、セッション終盤はペースを上げて周回を重ねた。午後の公式予選2日目に向けて手応えを掴む。


グランプリの世界は、様々な人や団体、企業などが介在する社会であり、特有の情報網が発達している反面、ゴシップも満ち溢れている。「やはりKATOHは怪我の具合が思わしくないらしい」「NSRは完全に修復されなかった」「骨折しているのを隠している」等など???が溢れる。
コメントが取り難い選手として、慣れないジャーナリスト達が困惑している様子を何故だか楽しんでしまう。それこそが大ちゃんなのだから、大治郎のキャラクターを生かせなくては本物のジャーナリストとは言えない(なんちゃって)。入りたてのルーキーに言葉を学べという前に、大治郎についても勉強して来なさい!と言いたくなる取材もあるにはある。メモ帳を破いて選手に名前を書けというプレスには閉口した。(マレーシアでの出来事)。選手の能力を引き出しサポートする立場を合わせ持つプレスの影響力は大きいだけに、考えさせられたエピソードだった。

フリー走行を終えて、入念にマッサージとアイシングで体調を整えて食事を摂っていると「大ちゃん!時間です。」と迎えの声。パスタを頬張り、皿を持ったまま迎えの車に乗りイベント会場へ。HEATブースでのトークショウへの出演依頼があったのだ。そう言えば、久々の人前トークかな?
(いつもの調子なので省略)※サポートHPで紹介されるでしょう。 グランドスタンドにも大勢のファンが集まり、熱気に溢れている。桜の木にも春の予感。


それにしても、大治郎への取材の依頼の多さときたら…対応に追われ、スケジュールを調整しながらレースの進行、サポート、取材。更新する事が出来ない。最大の悩みである。「おいおいカトダイHP編集部!さぼっているんじゃないか!」という声が聞こえてきそうだ。(謝)




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