Qualifying Session 1
Special Report 2

WGP 世界ロードレース選手権第3戦
Marlboro Grand Prix of Japan
鈴鹿サーキット(日本)


昏迷を極める戦国クラスの序盤戦でもっとも大切なレースとなりそうな鈴鹿・日本GPでの大治郎の走りは?中野VS大治郎VS宇川に日本のロードレースファンは熱い眼差しを向けている。
オープニングデーのフリープラクティスは125cc、500cc、250ccクラスの順で走行が行われ、想像よりも路面温度が上がらないコースコンディションに様子見といったライダー達のコメントが多く聞かれた。大治郎は、サスペンションの変更とタイヤを変更して午後のセッションに臨む事になる。いきなり出るリアスライドを抑えてマシンの挙動を安定させてタイムアップに繋げたい。
午後の公式予選では、もっとタイムアップが期待できそうなフリー走行は2番手で終える。


久々の日本という事もあり、取材の依頼が殺到して大治郎はスケジュールに追われる。専門誌、情報誌、TV、ラジオ、イベントへの参加などGP開催期間だけでもスタッフは対応に追われる。
それだけ、注目が高いのも世界選手権フル参戦1年目の開幕から活躍出来ている稀代の天才ライダーへの注目度が向上しているからに他ならない。


迎えた2000年公式予選1日目。金曜日にも拘わらずグランドスタンドに大勢の観客が集まり、このイベントを楽しんでくれている。
コースコンディションはドライ。快晴、微風の好条件の中、250ccクラス予選は始まった。午前中に神経質な挙動を見せていたリアのスライドも、走り始めてすぐに良好なフィーリングになっていると大治郎は感じとった。
最初のアタックは5周目、いきなり他の選手を大きく置き去りにする2分9秒048をマーク。午前のフリー走行から実に1秒も一気に縮めて周囲を驚かす。他の選手はなかなか調子が上がらずリーダーボードに♯74が表示され、ライバル達の目標値となる。予定周回を終えピットに戻り、フィーリングを伝える。言葉は英語&イタリア語&日本だ。


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