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![]() Qualifying Session 1 Special Report 1 WGP 世界ロードレース選手権第3戦 Marlboro Grand Prix of Japan 鈴鹿サーキット(日本) |
![]() グランプリサーカスが鈴鹿に帰ってきた。春まだ早い三重県の鈴鹿市に、カラフルなグランプリマシンが勢揃いして、サーキットに華を添えている。マレーシアでの30℃を越す気候から転戦してきたグランプリ関係者は、一様に寒いと感じていて体調を崩すスタッフも大勢いるようだ。ライダーと共にスタッフもタフでなければ生きていけない勝負の厳しさを垣間見る。華やかさと限られた栄光…だからこそ気高く価値のある名誉をかけてライダー達は戦う。
そんな舞台にステップアップした大治郎が、開幕から2戦連続で表彰台を獲得してシリーズ第3戦を母国で迎える。しかも、2年ぶりの鈴鹿だけあって大治郎は97、98年の連覇からここでの3連勝が期待されている。 |
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先週のマレーシアから、一足先に帰国していた大治郎は水曜日に鈴鹿で合流した。ステディーな決勝での成績にルーキーという事を忘れ、GPライダーとしての評価と期待を受けている。元GP世界チャンピオンライダーであるグレッシーニ監督は、大治郎を評しこう語っている。「彼は本当に高い能力をもって選ばれた選手であることは間違いない。クラッシュの直後に、すぐタイムアタックに出てコースレコードを出せる精神力の強さもマレーシアでは見せてくれた。期待している」と。
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今期のWGP250ccクラスは中野真矢が絶好調で、チームメイトのO・ジャックも素晴らしいライディングを見せており、ウィンターテストでYAMAHA勢は単独でテストを繰り返し大きくモディファイされたYZRのバランスの良いマシンに注目が集まっている。中野は開幕戦から2連勝を挙げている。一方、HONDA勢の宇川、大治郎、A・ウエストは単独でのタイムアタックでは速さを見せるものの決勝のディスタンスでは、現状アベレージでYAMAHAがやや上回っている。しかし、その差は僅差であり、またライダーの能力面も含めライバル関係となり得るのは日本人3人とジャックの4強と徐々に調子を上げて来ているアプリリアのワルドマンやメランドリーもヨーロッパラウンドからはもっとチームとしてのデータも生かせるだろうし、頭角を現してくる事は想像に難くない。
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